書くことで認知機能低下予防の脳トレ

 私は「筆跡診断カウンセリング」という仕事もしています。

書かれた文字から、書いた人の性格、行動傾向などを診断分析するのが「筆跡診断」です。

その人の思考は行動として現れ、その人の未来を作っていきます。


 理想と思い描く自分があるなら「どうせ私にはできない」と思っていてはだめ。

まず、筆跡を分析診断し、「理想をイメージした文字を書く(行動する)」ことで

理想の自分に近づけていくようにトレーニングをするのが「筆跡改善」です。


 今までは書道教室という仕事柄、子供たちの筆跡を見て、ストレスを抱えてないかとか今の状態を判断したり、ご依頼を受けて大人の方の筆跡もたくさん見てきました。

先日、筆跡診断の仲間から「筆跡から認知機能の低下の兆候が分かり、トレーニングをすることで改善につながる」という研究の情報を頂きました。

その本を読むと、脳科学的にも脳の機能の低下が文字にも現れるとありました。

私が勉強した筆跡診断の内容は、言い換えると機能低下の面ではこんな診断になるんだなと

納得しました。


手で文字を書くことは、脳を刺激して脳トレになることはよく言われますね。

何年か前から、高齢者施設に「美文字」レッスンに行っていますが、集中して字を丁寧に書く時間を持つのは、やはり認知機能低下を防ぐトレーニングとして良いことなのだなと改めて思いました。

今度から綺麗に書くだけでなく、高齢者には機能低下予防のトレーニング要素をしっかり取り入れてレッスンしようと思います。


書家/書道家 水津しのぶ | 宇部市 日本書学館 常盤教室

6歳から日本書学館で「真正淡麗」「用美一致」「心技両輪」の基本方針のもと書を習いました。 古典を学ぶことを大切にしながらも、様々な要素を取り入れ、現代の暮らしにマッチした書作品の製作に力を入れています。 子どもから大人までの指導も35年の実績があります。 現在は書道芸術院、宮城野書人会にも所属し、まだまだ勉強を続けています。

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